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便秘治療について~私のケース~

★お尻にまつわる表現が苦手な方はご遠慮ください★

出残り便秘®って?

食べたら出す、というのは私たちの生活の基本ですね。食べるはともかく出す方を快適にできている人は意外と少ないのではないでしょうか。

かくいう私も便秘持ちで、ある時意を決して専門医のいる病院※を受診しました。私の便秘は「出残り便秘®」と呼ばれるものです。これは腸ではなくお尻(直腸から肛門付近)の感覚が鈍くなっているために起こるもので、自然に排便してもお尻に便が残ります。この残便があるとお尻に様々な支障をきたします。

※大阪にある自由診療の病院です。興味のある方は検索してみてください。

気になる症状その1

私の場合は、毎日お通じがあるにもかかわらず、出始めの便が硬くてお尻が切れることがありました。いわゆる切れ痔ですね。

記憶を遡るとこれは小学生の頃からあったように思います。当時は何日も便が出ないタイプの便秘がありお尻が切れることもあったので、痛みのために次の排便が怖くて、便意があるのに我慢してしまうことも少なくありませんでした。1週間もするとおなかが張って苦しくなってくるので、コーラックなど市販の便秘薬で出していました。

大人になるにつれて、食物繊維を多く摂ったりヤクルトを飲んだりと腸に良いことを意識するようになり、毎日排便できるまでになったのだと思います。

しかしながら、便意を我慢するということはお尻に便を溜める訓練をしていたようなもので、結果としてお尻の感覚を鈍らせることになってしまいました。それが現在の出残り便秘®の原因だと思われます。

気になる症状その2

もうひとつ気になっていたのは、お尻の痒みです。私の場合は肛門そのものよりもその上の少し窪んでいるあたりの痒みが気になりました。
この症状は2年程前からで、まだ最近のものです。専門医によればこれも出残り便秘®が原因で起こるものとのことです。肛門または直腸に残っている便が刺激になって痒みを引き起こします。

また私は便座のお尻洗浄機能を常用していて、なおかつお風呂ではシャワーを直接お尻に当てて洗っていました。よかれと思ってやっていたこれらの行為は洗いすぎと指摘されました。また、ペーパーで何度も拭く行為も刺激になるので良くありません。拭くのは2~3回まで。3回目にペーパーに便が付いていたらまだ出残っている可能性があります。

切れ痔と痒みの治療

専門医を受診するまでは、出始めの便が硬くても出しやすいように、夜寝る前にボラギノールなどの座薬を入れておいて、その溶けたものを潤滑油代わりにしたりしていました。それでも切れていたので気休めにしかなっていなかったかも。

専門医による治療法は次の通りです。あくまでも私の場合です。

1.自然排便のあと便通を促す座薬(新レシカルボン坐剤)を使って残便を出しきる。
2.計画的にステロイド軟膏を使って今ある痒みを治し、その後は保湿剤に切り替える。
3.お尻を洗いすぎない。

1は座薬を入れても何も出なくなれば完治です。始めて3年程経ちますが先は長いようです。私の場合年季が入っているのでもしかしたら治らないかもとは言われています。まぁいつかは治ると信じて頑張っています。おかげで切れることはほぼなくなりましたし、痒みも当初に比べたらだいぶ軽減されました。
因みに新レシカルボン坐剤を長期間使い続けても慣れが生じることはありません。少なくとも私には生じていません。

2については今はワセリンなどの保湿剤をうすーく塗っています。

3は便座のお尻洗浄機能を使うのをやめ、お風呂でもシャワーを背中から流して落ちてくるお湯で洗う程度にしています。シャワー直撃は厳禁です。

さいごに

私は毎日お通じがあったので、子供の頃に悩んでいたいわゆる便秘は治ったのだと思っていました。それなのにお尻が切れるから嫌だなぁぐらいに思っていました。まさか出し残しの便が悪さをしていたなんて。残便感がわかる時もありますが、すっきり出せたと感じる時も、座薬を使うとどっさり出ることもあり驚きます。

とはいえ、肛門に便が挟まっているわけではなさそうなのに、なぜ肛門やその周囲が痒くなるのかはまだしっくり理解できていない点です。
痒みは今でもたまに出現することがあり、保湿剤でだましだましやり過ごしていますが、切れ痔にならなくなったのは、私にとって大きな成果です。

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